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実験病理組織技術研究会発行の資料

実験病理組織技術研究会の発行物です。御入り用の方は下記までお問い合せください。購入は会員に限ります。

資料購入希望連絡先:03-3812-0383(業務代行窓口 ㈲エム・シー・ミューズ)

実験病理組織標本作製上のQ&A

実験病理組織標本作製上のQ&A 表紙

価格 3,000円
1985年3月発行・A4版・124ページ

はじめに

 毒性試験の病理検査において、反復毒性試験および癌原性試験などでは、標本が膨大な量に加え、標本の質も問題となる。これらは、評価する立場からすると、一定の質の標本を必要とし、一方、標本を作製する技術者からは、常に質の高いレベルの標本を提供することが使命とも言えます。
 従来より、鏡検者と標本作製技術者は、車の両輪に例えられて来たように、良い標本は誰が見ても評価でき、悪い標本は誤診を招くことにもなりかねません。
 実験動物の標本作製はヒトのそれと異なり、同じような方法で標本を作製しても思うような質の高い、しかも多くの標本を処理することがなかなか難しいものである。こうした背景には、ヒトと実験動物において、何が違うかはこれから解明すべきであり、研究会の発展と共に実験病理技術として独自の技術体系が確立されるものと考える。
 初版のQ&Aは、10年が経過し、その後、新たな問題が寄せられました。その間に研究会への会誌投稿、研究発表など、会員諸氏の努力と積極的な参加および続版のQ&Aに寄せて戴いた回答を集大成してまとめたものです。
 本書は会員諸氏から実験病理の技術面での質問・疑問に対し、経験豊かな第一線の技術者による助言を得ることができました。
 病理技術は経験に裏打ちされた技術として培われてきた。過去の経験により技術が先行してきたことが技術を継承するのに支障をきたし、一方では、経験による技術として進歩・発展した技術でもありました。
 しかし、病理技術にも、替え刃、自動包埋装置、染色装置ならびに封入装置等、自動化機器の開発により技術以上の発展があったことも現実であります。これらは標本作製の質と量の向上に不可欠なものとなっています。
 本書は、経験よりも実践、理論をモットーに、そしてより良い標本作製のノウハウの多くを、助言者から提供していただきました。その内容は、解剖・固定の問題点、切り出しの問題点、脱灰の問題点、脱水・パラフィン包埋の問題点、薄切の問題点、伸展の問題点、HE染色の問題点、封入の問題点、特殊染色の問題点、免疫染色の問題点ならびに病理技術全般に関する質問等に分類し、それぞれの質問に対する回答を得てまとめてみました。


実験病理組織標本作製の理論

実験病理組織標本作製の理論 表紙

価格 3,000円
2008年3月発行・A4版・150ページ

はじめに

実験病理組織技術研究会では,常に安定した病理組織標本を作製する上での技術の伝承(人材育成)にまた,その技術の向上及び実験病理として,多量の標本を高質・均質に作製できるノウハウを追及する活動をしています。 研究会活動が間もない1986年に当会では,染色技術の重要性と,若い技術者の知識向上を図る目的で『染色の原理』として初版を発刊しました。
 発刊から20年以上が経過した現在,多くの病理標本作製に関する手順書が発刊されているにも関わらず,特に固定や染色に関する原理や理論まで踏み込んだ成書は少ない。 そこで,初版本にない染色法や新しい情報(染色液の性状の特徴や欠点など)について,初版本内容のバージョンアップをも睨み,さらに染色に関連の深い固定や脱灰および固定液や染色液調製で使用する緩衝液なども含めたより内容の濃い技術書として,渡辺明朗氏(現サクラファインテックジャパン(株) 開発部)の全面的な協力の下,本書が完成しました。 本書は,実験病理標本作製に比較的良く使われている種々の固定液,脱灰液及び色素と染色液そして染色法を,化学的な視点からのメカニズムの解析と,これに各理論を導入しその原理について詳しく解説されています。また, 画一的な手法の記載では無く,実態に即した各手順での注意点もそれぞれに豊富に盛り込まれております。 一連の組織標本の作製,特に染色が上手く出来なかった場合の原因と対策の追及および,病理技術者の人材育成の一つのテキストとして大変役立つものと思われます。


技術研修会資料 ※本書籍につきましては販売を終了させていただきました。

技術研修会資料 表紙

第1回:固定から包埋
(2000年10月発行・11ページ)

第2回:薄切
(2000年10月発行・12ページ)

第3回:染色
(2000年10月発行・10ページ)

第4回:特殊染色
(2000年10月発行・17ページ)

第5回:弾性線維染色
(2002年12月発行・23ページ)

第6回:脂肪染色・眼球標本作製
(2002年12月発行・33ページ)

第7回:硬組織の脱灰標本作製及び多糖類染色
(2002年12月発行・55ページ)

第8回:組織内無機質及び中枢神経組織の染色
(2002年12月発行・61ページ)

第9回:凍結切片作製法
(2002年12月発行・63ページ)

第10回:切り出しに関するアンケート調査報告
(2004年12月発行・58ページ・カラー)

第11回:脱灰標本の染色
(2008年12月発行・24ページ)

第12回:免疫組織化学 免疫染色へのアプローチ
(2008年12月発行・35ページ)

第13回:実験病理組織標本におけるアーティファクト
(2007年4月発行・44ページ・カラー)

第14回:各施設における病理組織標本作製の現状(採材〜固定)
(2007年12月発行・36ページ)

第15回:各施設における病理組織標本作製の現状(切り出し〜包埋)
(2008年6月発行・21ページ)

第16回:各施設における病理組織標本作製の現状(薄切〜伸展)
(2011年2月発行・30ページ)

第17回:各施設における病理組織標本作製の現状(H・E.染色・品質管理・保管)
(2011年2月発行・45ページ)


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